人気ブログランキング | 話題のタグを見る

学芸員のひとりごと

三浦義武と缶コーヒーについての報告会

三浦義武と缶コーヒーについての報告会_e0132674_2024010.jpg我が国のネルドリップの魁として知られる三浦義武が缶コーヒーを発明して49年経ちました。(右の写真は1960年頃の三浦義武)

義武の功績を広く伝えたいと願っていますが、このほど、広島修道大学において、義武の生涯を報告させていただくことになりました。
お世話くださった金沢大学の広瀬先生、広島修道大学の中根先生はじめ皆様に心から感謝しております。

当日は、私がスライドを使いながら「缶コーヒーの誕生」を報告し、中根先生が「変容するコーヒー文化」と題して、変容していくコーヒー文化について報告されます。
コーヒーや三浦義武に関心をお持ちの方のご参加をお待ちしております。
なお、参加費は不要です。予約も要りません。

1) 「缶コーヒーの誕生」 
神 英 雄(浜田市世界こども美術館学芸課長)
 室谷棚田出身の三浦義武が東京でコーヒーマニアとなりました。彼のラールが大評判となりましたが、戦時中に帰郷。戦後、浜田でコーヒー店を開きましたが、昭和40年に缶コーヒーを発案し、3年間にわたって販売しました。しかしながら、売掛金の回収が出来ず、経済がひっ迫して撤退せざるをえなくなりました。妻が亡くなっても一人店に立ち、なくなる直前までコーヒーを立て続けました。
2) 「変容するコーヒー文化」
中 根 光 敏(広島修道大学人文学部教授)
 13世紀頃にイスラムの修行僧によって始まったコーヒー文化は、イスラム教圏へ広がり、17世紀にはヨーロッパのカフェ文化を開花させ、近代市民社会を産み出す社会空間を創り出しました。グローバル化が進行している現在、コーヒー文化も大きな変容を迎えています。インドネシアのスマトラ島におけるコーヒー農園とカフェ、ソウルのカフェブーム、パリの有名カフェ、イタリアのバールなどから、変容していくコーヒー文化を考察します。

総合司会:広瀬幸雄(金沢大学特任教授)
日時:2013年7月13日(土)
   13時半〜16時半(受付開始13時)
会場:広島修道大学7号館(1階)学術ホール
主催:金沢大学/全国大学連合特別公開講座
by zingakugei | 2013-07-08 20:05 | 三浦義武と缶コーヒー
<< 中原芳煙の里からのお客様 『妙好人と石見人の生き方』-その3- >>



安来市加納美術館館長の神(じん)英雄が島根の魅力と美術館情報をお届けします!

by zingakugei
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
カテゴリ
記事ランキング
最新の記事
画像一覧
検索
その他のジャンル
以前の記事
ブログジャンル